2018/11/17

近況...

ブログをそろそろ復活させようとするにあたって、思い切ってクラウドサービス化してみました。

以前の「日記」の2014年の関西転勤から、
「つくば再転勤&研究企画室勤務」「情報技術研究部門への統合」などを経て、
この11月から産総研 サイバーフィジカルセキュリティ研究センター が立ち上がり、
「ソフトウェア品質保証研究チーム」という新しいチーム名で引き続き研究リーダーを勤めることになりました。

研究テーマは大きく2つ、「AIソフトウェアの品質保証 (quality assurance)」と「実世界とソフトウェア品質の関わり」になります。この大きなお題目の中で、引き続きネットワークセキュリティやIoTセキュリティについても取り組みを続けていきます。

「AIソフトウェアの品質保証」は、実践的でニーズベースの研究活動であると同時に、私のソフトウェア科学者としての「良いソフトウェアって何だっけ」という永遠の問の解答探しの1つでもあると思っていて、結構わくわくしています。
「機械学習で作られたAI」というのは、「所詮はソフトウェアの一種」でもあり、「従来とは全く作られ方の違うソフトウェア」でもあります。「ソフトウェア工学」というのはいわば「作り方」の工学でもあり、作り方が変わったときに、これまでの常識の何が通用し何が通用しないのかというのは、「常識を分析して再構築する」という非常に面白い探求ネタになります。
「ソフトウェアを正しくする」ということについて、ソフトウェア作りの現場の視点と、ソフトウェア工学的視点、ソフトウェア科学の理論的視点はどれも微妙に違う視点を持っている気がしていて、なりゆきでそれら全てに触れてきた自分として、これらの視点の違いに自分なりの説明を作る良い機会なんじゃないか、と思っています。かつての「理学部情報科学科卒」「情報理工学系研究科修了」という両方にこだわりのある私にとっては、「工学(人の営み)を科学(合理的な理論)で説明する」ってのはとても楽しいチャレンジなのです。

また面白いことを色々できればな、と思いますので、適当にお付き合い頂ければと思います。

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